近況:本業やや忙しく、ゲームが1日0時間気味。

PS3:《アサシンクリード》でエルサレムの鷲になる

コーヒーとメガネが置かれたテーブルにゲームのコントローラーがある|Photo by Sabri Tuzcu (instagram.com/saber.shot)

なんでXbox版をやめてPS3版にしたかは既に失念しました。PS3版だけ廉価版の在庫があったとかだったかな。

「有名なので」「骨太そうだから」という理由で、深く考えず何も調べずイキナリ『アサシンクリード』を始めたのですが、ベスト価格はイキナリ気軽に始めやすいですから、とてもありがたいですね…。

これが出るのも通常仕様の時期に買うゲーマーさんがたくさん居てくれるおかげなので、ベスト価格で買ったソフトをプレイする時はいつも早期にプレイしている皆さんに感謝しています。
 
舞台がダマスカスやエルサレムやなんかで、あのあたりの地域や景色が大好きな私は歩き回っているだけでも楽しいゲームです。アサシンとしての仕事があるのに、観光に時間を費やしそうになります。

BGMも土地柄に合った曲調で、普段はラッパがパンパカパーン!って言う感じの曲を好む私ですが、これは聴き入ってしまいました。

高所からのダイブ、屋根の飛び移り、剣技、何をとっても美しいの一言。
現実的にはありえない膂力と耐久力でもって“リアリティ”を愉しめるというのはゲームの醍醐味ですね。リアルとリアリティの差分を体感できるゲームです。

何をするにも「人知れず」という感じで、なんだか孤高に酔いたくなります。景色を独り占めしている時や、誰にも知られず物陰に潜んでいる時とかに。人を欺く時のハラハラもたまらない。馬で駆けるところも凄くいい。足音、躍動感。最高です。

性格の出るゲームですね。(アサシンになりたいとか人を欺きたいとかそういう部分じゃなくて!!!)慎重で、忍耐強くないと効率よく終わらないので、ちょっとでも結果を急ごうとするとプランが破綻します。そういうところでプロジェクトに臨む性格が結果に直結してしまいます。ゲームだからってナメてかかって雑なプレイをすると何も片付かない。

こういうステルス系のゲームをやると考えることがあるんですが、よく有識者を称する人たちが言う「残酷なゲームをやると残酷な人間が育つ」みたいなやつ、あれに対する反論って何かあるのかな、自分がこういうゲームを楽しんでいるから言い訳できなくて反発を覚えてしまうだけなのかな、って悩むことがあって、…ただ、遊びながらなんとなく思ったのは、「いや、これデータじゃん!?私、誰も殺してないしボタン押しただけだよ!?」ってこと。
架空の物語の中で、設定された世界観と価値観とルールの中で、アサシンの演技を指先でしていて、ふつう(便宜的表現)に暮らしてるだけの人が人殺したくなるわけないだろ!って、こんな、バーチャルな“なりきり遊び”でボタン押してるだけで皆が暴力性培ってたらサスペンスドラマでいつも犯人役ばっかり演じてる俳優みんな本気で演じてる人たちほど今頃逮捕され尽くしてるわ!って思いました。ゲームも、合意の上でみんな主人公役をやってボタン操作してるだけなんですよね。
クリームパン食べながら、おいしいなって思って、アサシンのゲームをしていられるのは、私がサイコパスだからじゃなくて、これがゲームだって理解して割り切ってるからでしょ、って思いながらパンを食べ終わりました。